尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)を原因とする性行為感染症の一つです。
肛門の周りや膣口、小陰唇の内側にできるイボ状のできもので、米粒ほどの小さなものからカリフラワー状に大きくなるものもあります。見た目は、ニワトリのとさか(鶏冠)に例えられます。
感染後、3週間~3ヶ月後に米粒・小豆粒くらいのイボ状のものが肛門の周りや膣口、小陰唇の内側にできます。
痛みが無く、多少の不快感を覚える程度のため、受診せず放置されることが多いです。症状が進行していくと膣の中にも病変ができることがあり、自分自身で確認をすることはできないため、性器周辺のイボに気づいたら早めに医療機関を受診してください。
主に性行為およびその類似行為の際に、HPV(ヒトパピローマウイルス)が、粘膜や皮膚に接触して侵入して感染するケースがほとんどです。ウイルスの潜伏期間は人によってさまざまですが、感染機会から数週間~数ヵ月で発症することが多いとされています。
医師の視診によって診断をつけます。
基本的に、外用薬を用いて治療します。電気メスによる外科的治療方法を行う場合もあります。イボの大きさや数、これまでの治療の有無や回数などによって治療方法を選択していきます。イボができている場所や状態によっては、他の医療機関をご紹介する場合もあります。再発率が高いので、根気よく治療を続けましょう。
感染予防には性交の際にコンドームを使用することが必須ですが、性器以外の場所への感染まで完全に防げるわけではありません。もし、パートナーが感染していた場合は、自身も検査(診察)を受けましょう。もう1つの予防法としてワクチンがあります。当院でもHPVワクチンは取り扱っており、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型だけでなく、子宮頸がんの原因となるHPV型の約90%をカバーしています。
診察時間 / 9:30~19:00
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